知ってると安心!風邪の漢方
こんにちは。
漢方薬店kampo's山口りりこ(薬剤師・薬膳師)です。
24節気は霜降(そうこう)
「霜が降りるころ」という意味で、徐々に秋も深まっていく頃です。
しかし今年は一気に気温が下がったり
寒暖差が一層激しいように感じます。
風邪予防に気を使いはじめる頃です。
風邪の初期はすべて「葛根湯(かっこんとう)」だと思われがちですが
ノド風邪は違います🙅♀️
今回は知っていると役に立つ漢方薬と
おすすめ食材をご紹介します✍️
(2020.10.23更新)
1,風邪は、おや?と思ったその瞬間が勝負!
2,ぞくぞく寒気タイプ
3,喉の痛み咳・炎症タイプ
4,長引く風邪タイプ
5,風邪を予防しよう!
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【1,風邪は、おや?と思ったその瞬間が勝負!】
朝晩の寒さ+乾燥
により風邪が気になる頃です。
風邪を引いたかも?と思ったら
瞬時に対応することが最も大切です!!
時間が経てば身体のエネルギーも消耗して
ウイルスと闘う力が消耗してしまいます。
「なんとなく喉がへんかも」
「なんとなく寒気がするかも」
この瞬間に対応しましょう⚠︎
【2,ぞくぞく寒気タイプ】
寒気がして、これから発熱しそう!
肩こりのようにからだが強張る!
そんな時には
葛根湯(かっこんとう)
を一服してみましょう✧
葛根湯は体温を上げて
汗とともに邪気(ウイルス)をはらってくれます。
しっかり着込んで体を温めてください。
汗をかいたら放っておかず、できれば着替えること。
(汗を放っておくと冷えてしまいます)
生姜、ネギ、大葉など
身体を温める薬味をたくさんとりましょう。
スープなど、なるべく温かい状態でとってください。
生姜湯を常備しておくのも良いですね。
【3,喉の痛み咳・炎症タイプ】
実際は炎症の風邪タイプの方が多いのではないでしょうか。
寒気はないけど、喉の痛みや咳がメインの風邪です。
喉がイガイガする!
耳の下が腫れたり痛いかも!
そんな時はすかさず
銀翹散(ぎんぎょうさん)
を選びましょう🙋♀️
喉風邪が気になる方は常備しておくと良い漢方薬です。
おすすめ食材は
大根、ごぼう、ミント
大根おろしをすってその汁を飲むのも良いです🙆♀️
もうひとつおすすめは
「はちみつ大根」
大根をはちみつで漬けて、一晩おくと汁がでます。
声を出し過ぎた時にも良いですよ。
【4,長引く風邪タイプ】
風邪が長引くということは、もはやウイルスよりも
自分自身の治す力が低下している状態です!
微熱が続く場合には
「柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)」
空咳が続く場合には
「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」
食欲が出ない時には
「六君子湯(りっくんしとう)」
身体に不調があるということは
他のウイルスや菌も入り込みやすい状態です😭
消化に負担のかからない食事にして
なるべく身体を休めるようにしましょう!
【5,風邪を予防しよう!】
風邪は一般的に「カゼ」と読みますが
漢方用語では「ふうじゃ」と読みます。
西洋医学では
風邪ウイルス、新型コロナウイルス、インフルエンザウイルスを分けて考えますが
漢方医学では全て風邪(ふうじゃ)として捉えます。
漢方には「気」という概念があり
*治す力
*身を衛る力
*体を温める力
など大切な役割を果たしています。
疲れ・睡眠不足・ストレスは気の消耗につながります⚠️
女性に気をつけて欲しいのは月経前後。
血を消耗するので、疲れやすくなります。
月経前後はいつも以上にゆっくりと身体を癒してあげてください✧
ストレスなく生き生きと気を充実させ
風邪なんて寄せ付けないようにしたいですね!
おすすめ食材は
お米、もち米、イモ類(とくに山芋がおすすめ)、きのこ、はちみつ
この他にも旬の食材は特に身体に良いです。
スーパーでたくさん並んでいるような食材が時期のもの(の可能性が高い!)
秋に美味しい食事で
しっかり予防していきましょう。
今回は長くなりましたが
最後までみていただき、ありがとうございました!
気血を養うおすすめ食材:なつめ
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