眠気と闘っている方必見!胃腸が弱っているかも?

こんにちは。

漢方薬店kampo's山口りりこ(薬剤師・薬膳師)です。

「穀雨(こくう)」

雨が増えて、穀物が成長するころです。

春は成長の季節ですね。

しかし思った以上に身体がついていけず

「眠気」と闘っている方も多いのではないでしょうか。

今日は眠気との闘い方を漢方流にお伝えしようと思います。

2021.4.20穀雨

1.眠くてたまらない!からだの原因

2,胃腸(脾)の役割

3,疲れが取れない気血不足の眠気

4,低気圧に弱い、重だる湿の眠気

5,食べずにエネルギーを作る?!


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1.眠くてたまらない!からだの原因

「春眠暁を覚えず」とはよく言ったもので

ついつい寝過ごしてしまうことも?!

春になり心地よい気候なのですが、GW前はお忙しい方も多いはず。

意外と体内に原因があるかもしれません。


基本は、

胃腸の中心機能を担う「脾(ひ)」がお疲れの方が多いのです!


原因は

①気血不足

②湿(しつ)

です。

胃腸(脾)を整えることで、

気血を十分につくり、湿を溜め込まず

頭も体もスッキリ✧と過ごしましょう!


2,胃腸(脾)の役割

脾(ひ)は食べたものを

栄養素やエネルギーに変換するところです。

つまり、

食べたものを、気血水に変換します。

漢方において身体は

「気・血・水」の3つで出来上がっていると考えます。

気血水が十分にあり、巡りが良い状態が「健康」なのです✨


さて、

その気血水を作り出している脾が弱ると・・・

①気血が不足

②キレイな水が停滞し、濁った状態の湿(しつ)が溜まる

眠気を2パターンに分けて体質を見てみましょう。



3,疲れが取れない気血不足の眠気

もともと胃腸が強くない方が多いのですが

栄養バランスが悪かったり、思い悩みすぎると

一時的に気血不足に陥る方もいます。

(思い悩みすぎると心に栄養がいかない、と考えるところも

漢方の面白いところです。)

・疲れがとれない
・普段から下痢気味
・胃下垂
・内出血しやすい

こんな方は要注意です。

補うことが大切なので、お肉も取れると良いのですが

消化に負担のかからないように!

お粥やスープなどにしてとるようにしましょう。



4,低気圧に弱い、重だる湿の眠気

お天気が悪い時に体調を崩しやすいタイプは

湿を溜め込みやすい方です。

冷たいもの・生ものの過食で、湿を溜め込むこともあるし

もともと脾の機能が弱く、少しの食事で湿を溜めてしまうこともあります。

・食後に痰が絡む
・重だるい
・むくむ
・頭が締め付けられるような頭痛

こんな方は要注意です。

温めて水を巡らせることが大切です。

サラダやお刺身などなまものは控えて

温かい食事をとりましょう!

豆類は気を養い、水の巡りをよくするため

お米に入れて炊いたり、黒豆茶など日々取れるようにすることもおすすめです。



5,食べずにエネルギーを作る?!

脾に優しい生活には

活動と休息が大切です。

これは私たち自身もそうですが、内臓も同じことがいえます。

一般的な消化時間は

胃:2~3時間

小腸:5~8時間

と言われています。

消化吸収の主なところですね。

食後7~11時間は

私たちが睡眠をとっていても胃腸は動きっぱなしなのです。


現代ではカロリー不足による栄養失調は少なく

むしろ過食による体調不調(生活習慣病含め)がとても多いと感じます。


少し胃腸を休めてみませんか?


おすすめは、「18時間食べない習慣」です。

大体ですが、夕食を抜くと

18時間食べずに過ごすことができます。

毎日は必要なくても

眠気が強い時・疲れが取れない時・重だるい時

にはおすすめです♪


食べてエネルギーを作るのでなく

食べないでエネルギーを作る!

効率を上げるのです✨


脾に優しい生活をすることで、

気血を作り湿を溜め込まず!

楽しいゴールデンウィークをお過ごしください(^ ^)/

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