秋バテと自律神経

こんにちは。

漢方薬店kampo's山口りりこ(薬剤師・薬膳師)です。

24節気は「秋分」

暦の上ではすでに秋ですが

朝晩の心地よい風や金木犀の香りなど

秋を実感できる頃ですね。

一方、季節の変わり目は

お身体にも出やすい時期です。

陰が深まる前にお身体を見直してみましょう。

2021.9.23秋分

1,秋バテと自律神経

2,秋はバランスが大切な時期

3,陰陽論の絶妙なバランス

4,気を巡らせ自律神経も整えよう

5,秋バテにおすすめ食材

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1,秋バテと自律神経

「季節の変わり目に弱い」

という方は少なくありません。

疲れがとれなかったり、やる気がおこらないなどなど

なんとなくの不調が出やすい時期です。


気温差に身体がついていけず

自律神経も乱れやすくなります。

すると、胃腸にも影響され

食べたものから効率よくエネルギーに変換されなくなるのです。

エネルギーが不足すると、

疲れがとれない、胃腸の働きがよくない

など症状が多岐に広がっていきます。



2,秋はバランスが大切な時期

漢方では「陰陽論」という理論があります。

自律神経の状態を陰陽論でお話すると

季節的には陰が深まっていく頃です。


春・夏の「陽」の季節は、上・外へと気が活発に働きます。

秋・冬の「陰」の季節は、下・内へと気が収まっていきます。


「陰」は決して悪いものではなく、

保湿・鎮静・凝集の働きがあるため

養生としては

潤いを与え、心穏やかに過ごすことが

秋の養生のベースとなるのです。



3,陰陽論の絶妙なバランス

先に秋冬は陰の季節とお話しましたが

これは1年という時間を陰陽に振り分けたものです。

しかし、秋冬は陰のみで働いているわけではなく

冬至に向けて

陰の割合が陽に比べて増していく

という認識です。


1日を分けると

昼:陽

夜:陰

となります。

陰の季節でもお昼は活発に、

夜は夏よりも長めに鎮静して身体を休めるのが良い養生となります。



4,気を巡らせ自律神経も整えよう

気を自然界から取り入れること。

その大きな役割を担うのが呼吸です。

最近は「呼吸が浅い」と自覚のある方も多くいらっしゃいます。

陰が増すタイミングとして呼吸法を取り入れるのは最善です!


まず大きく息を吸いましょう。

その時に肩が上がらないよう、お腹を膨らませて

息を吸ってください。

息を吸う倍の時間をかけて

ながーく細ーく

お腹をへこませて吐き出していきましょう。


特に夜、寝る前にお腹に手を当てて呼吸してみてください。

簡単にできる気巡り方法です(^ ^)



5,秋バテにおすすめ食材

お疲れがあるような時には

甘みのある食材がおすすめです。

お米、さつまいも、里芋、ジャガイモ、栗、蜂蜜、ナッツ類


ストレスを感じるような時には

ミントティーなどスッキリハーブティーを生かしてください。

ミント(薄荷)は漢方薬でも使われ、

ストレスによる熱をとる力もある食材なのです。



漢方流秋バテ対策をお伝えいたしました。

気温差も大きくご体調に出やすい時期です。

お疲れは溜め込まず、

秋バテしないように養生ください(^ ^)

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