肌の乾燥は不調の前触れ?気をつけたい秋の過ごし方
こんにちは。
漢方薬店kampo's山口りりこ(薬剤師・薬膳師)です。
24節気は「寒露(かんろ)」
ここ最近、日中は夏日のようですが
朝晩の肌寒さは冬へと向かっているのを感じますね。
そろそろ乾燥対策をしたい頃です。
乾燥はお身体からのサインでもあります。
今回は内から潤いを与える養生をお伝えいたします。
2021.10.8寒露
1,乾燥肌、敏感肌は「肺」のサイン
2,乾燥の秋に出やすい不調
3,おすすめ潤い食材
4,秋は悲しみを感じやすい
5,杏仁豆腐は潤いを与える美容スイーツ
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1,乾燥、敏感肌は「肺」のサイン
漢方でいう「肺」は気を管理している場所だと考えます。
吸気や食べたものによって得られた「気」を全身に分配しています。
と、同時に
潤いの源である水分を皮膚を含め
全身に送り届けています
「肺」は乾燥をとても嫌う臓であるため
敏感に情報をキャッチします。
喉や鼻に通じ、皮膚に繋がり、
大腸とは表裏の関係にあります。
肺、呼吸器、皮膚、大腸
関係なさそうに感じますが
それぞれを単体でみるのでなく
全体のつながりを見ていく
ことが漢方の考え方の特徴でもあります
2,乾燥の秋に出やすい不調
肺は「気」「水」を全身に分配することで
潤いを保つ、身を守る役割(免疫力)を果たしています。
そんな「肺」が弱ってしまうと起こりやすい症状は
・皮膚の乾燥、痒み
・アトピーなど皮膚疾患
・口や喉の乾燥
・喘息など呼吸器疾患
・大腸の乾燥(便秘)
・免疫力の低下(風邪などウイルス感染しやすい)
肺は潤っている状態を好むため
乾燥を予防する養生は
冬への不調を減らすことにもつながります。
ひとつ前の季節に身体を整えておくことが
未来の不調を軽減するコツでもあるのです✧
3,おすすめ潤い食材
蓮根、大根、ごま、チーズ、卵、ナッツ、豆乳、アーモンドミルク
食物繊維の多いもの、良質な脂を含むものはとてもおすすめ!
唐辛子などの発散食材は潤いを消耗しやすいため
ほどほどにしましょう。
4,秋は悲しみを感じやすい
先ほど「全体をみる」のが漢方だ、というお話をしましたが
感情も関係していて、
心も体も一緒に考えます。
秋は「憂い」の感情を担当しています。
憂いは悲しみの感情が変化したもので、同様ととらえます。
身体が元気な時は静かな時間を楽しめるのですが
肺が弱っている状態だと
悲しみを感じやすくなり、意気消沈させます。
肺を元気に保つ
「潤い生活や気持ちの良い呼吸」は
秋を楽しめる秘訣なのです。
5,杏仁豆腐は潤いを与える美容スイーツ
杏仁豆腐の主原料「杏仁」
あんずの種を割って出てくる白い実のことです。
杏仁は漢方薬でも使われて
咳止めや便秘の時に使います。
まさに乾燥対策!潤いの漢方薬膳素材なのです!
その上、クコの実をのせます。
クコの実は
乾燥肌やドライアイによく使われ、美容のフルーツとしても
古くから愛用されています。
最近では豆乳で作る杏仁豆腐もあります。
豆乳も潤いを与える食材なので適しています✧
「肺」を潤す食材をうまく取り入れ
美容と健康の秋にしましょう(^ ^)
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