冷房による体調不良は血流が原因
こんにちは。
漢方薬店kampo's山口りりこ(薬剤師・薬膳師)です。
24節気は「処暑(しょしょ)」
朝夕の風が秋に向かって変わる頃です。
とはいえ、まだまだ暑い日は続き
冷房に頼る毎日の方がほとんどではないでしょうか。
今、気をつけたい養生方法をお伝えいたします。
2021.8.23処暑
1,冷房による体調不良
2,冷房冷えが原因の症状
3,冬の「冷え」との違い
4,おすすめ食材
5,冷房冷えの養生
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1,冷房による体調不良
暑い日が続くと冷房は避けられません。
しかし心地よく過ごすつもりが体調不良の原因になることもあります。
例えば、
だるさ、食欲不振、肩こり、頭痛、神経痛、足腰の冷えなど...
気温差などにより
自律神経に影響することで起こると言われています。
自律神経は、体温調節や汗の管理をしていて
暑いと血管を広げ、汗をかいて体温を下げようとするのです。
室内外の気温差や
冷房下でずっと汗をかかないことが自律神経が乱す原因ともなります。
2,冷房冷えが原因の症状
身体は冷えていくと、徐々に血流が悪くなります。
冷房冷えでの不調としては
肩こり、便秘、頭痛、神経痛、腰痛、生理痛など
血流の悪いとより起こりやすいのは「痛み」です。
つまり、外気温との違いが身体によりストレス(負荷)となるのです。
そのため、身体を温め血流をよくするだけでは足りません。
一緒に気を巡らせてあげることが大切です。
冷房の温度調整がうまくいかず
湿気のコントロールが難しかったりすることも
気の巡りを妨げる要因となります。
4,おすすめ食材
そば、えび、いか、玉ねぎ、にら、ねぎ、らっきょう、シナモン、柑橘類
お蕎麦に薬味をたっぷり入れたり
スパイスから作るカレーなどもおすすめです。
薬膳食材でいうと
当帰葉(とうきよう)がおすすめ!
当帰の根っこは医薬品でしか使えないのですが
地上部は食品として使用可能です!
セリのような爽やかな香りで、
カレー、炒め物、お出汁など幅広く使えて、
味に奥深さを出してくれます✨
なかなかない薬膳食材なので、気になる方はショップをご覧ください。
5,冷房冷えの養生
①入浴
1日中冷房下にあり、あまり汗をかいていない方は
しっかりと入浴するようにしましょう。
身体を芯まで温めることで血流が良くなり
自律神経のバランスも整うことで
質の良い睡眠をとることができます。
もし生理痛がひどくなる、生理不順などがひどい人は
よもぎ蒸しもおすすめです。
子宮に近い部分を直接温めることができるので
夏でもおすすめします。
②レッグウォーマー
膝まであるイメージの方が多いのですが
足首だけのタイプもあります。
冷気は下に溜まりやすく、
またデスクワークなど血流が悪くなりやすい環境下では
下半身を温めることが重要です。
まずは足首を触ってみてください。
冷たい状態を放置すると、冬にかけて不調が出やすくなります。
是非レッグウォーマーを活用してください。
③運動
汗をかく程度の運動をしましょう。
室内でも構いません。
しっかりと身体を動かし、汗をかく機能を高めましょう。
もし肩こりなど身体の凝りが強い方は
吸い玉もおすすめです。
血をギュッと集め一気に巡りをよくしてくれます。
疲れたお身体の癒しにも良いかと思います。
以上、冷房による体調不良を漢方の考えを生かした養生です。
少しの不調を溜め込まず、心地よく過ごして
秋に向けての身体づくりをしていきましょう(^ ^)
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