夏のダメージ肌を美肌へ導く秋の漢方美容

こんにちは。

漢方薬店kampo's山口りりこ(薬剤師・薬膳師)です。

急に涼しくなり、朝晩が心地よいです。

「白露(はくろ)」

日中の暑さが和らぎ、秋の気配が深まってくる頃です。

夏の終わりから秋にかけての

漢方的美容方法をお伝えします。

2021.9.7白露

1,真夏のダメージは秋に現る

2,お肌を整えるには「肺」がキー

3,肺は乾燥が苦手

4,潤い食材と食べ方ポイント

5,美肌の生薬「ヨクイニン」

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1,真夏のダメージは秋に現る

涼しくなる今頃から真夏のダメージがお肌に現れやすくなります。

暑さが和らぐにつれ

くすみ、かさつき、トーンダウンなど気になってきませんか?

美容業界では9月は肌老化が進む頃だと言われるようです。


漢方的には秋が最も内からのケアがいきる頃でもあります。

季節の変わり目に体調を崩す方は少なくありません。

免疫力とお肌の状態は深く関係します。

漢方的、内からの美肌づくりをお伝えできればと思います。



2,お肌を整えるには「肺」がキー

漢方では、人も自然界の一部で

気候や環境の影響を受けて存在する

という考えます。

夏から秋にかけて、暑さから乾燥の季節へと変わり

体内では「心」から「肺」に影響が出やすくなります。

解剖学的な臓器としての肺よりも

もう少し大きな役割があると捉えます。


漢方でいう肺は

・呼吸
・水分代謝を担い、皮膚に潤いを届ける
・ウイルス、菌、アレルゲンなどから身を衞る

といった役割があります。


つまり、お肌は外界と最も接している場所であり、

部分的に整えるのでなく

肺の機能をよくすることで

一時的にではなく肌質改善にもつながるわけです。



3,肺は乾燥が苦手

五臓六腑にもそれぞれ得手不得手があります。

肺は潤い状態は良いのですが、

乾燥を嫌う性質があるのです。

そのため、乾燥が始まるこの時期からお肌以外でも

肺が弱る症状が出やすくなります

✔︎疲れやすい
✔︎アレルギーが出やすい
✔︎アトピーなど皮膚疾患
✔︎喘息症状
✔︎便秘

このような症状がある方は注意が必要です。



4,潤い食材と食べ方ポイント

*潤い:白い食材

豆乳・豆腐、アーモンドミルク、白胡麻、れんこん、ナッツ、長芋、骨つき肉


*潤い:ネバネバ食材

モロヘイヤ、おくら、山芋、納豆、なめこ


*ポイント:酸味と合わせる

酸味には収斂作用といって

潤いを外に逃がさない性質があります。

そのため、積極的に酸味のあるものをとると良いでしょう。

お酢、ポン酢、レモンなど柑橘をかける、梅


*注意

味付けの濃いお菓子、汗をかくほど辛い食事



5,美肌の生薬「ヨクイニン」

漢方美容で欠かせないのが

ヨクイニン


【ヨクイニン(医薬品)の効果】

イボ、神経痛、リウマチなど

胃腸を健やかにし、湿を取り除く効果があります。


ヨクイニンはハトムギの種子で真っ白な生薬で

「ハトムギ化粧水」など

化粧品にも多く使われています。


食としてのハトムギは

お米と一緒に炊いたり、やスープに混ぜても良いのですが

ハトムギの香りが苦手な方もいると思います。

kampo labでは国産のハトムギの粉末を扱っています。

ぬか付きの状態でお粉にしているので医薬品の状態とは異なりますが

栄養価抜群です♩


内からの美容生薬として「ハトムギ」注目してみてください。

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