花粉症:発散力と潤いが必要

こんにちは。

漢方薬店kampo's山口りりこ(薬剤師・薬膳師)です。 

「雨水(うすい)」

寒い雪の季節から雨に変わり

少しずつ寒さが和らいでくるころと言われます。

関東では発表がすでにありましたが

春一番が吹くのもこの時期です。

と、同時に

花粉症のある方はムズムズしてくる頃でもありますね。

薬膳食材やおすすめ漢方をお伝えします。

2021.2.18雨水

1,止まらない鼻水は冷えのせい

2,冷え発散!おすすめ食材

3,喉の痛み、目の充血は熱のせい

4,炎症をとる!おすすめ食材

5,バリア機能低下による肌荒れ

6,バリアをつくる!おすすめ食材

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1,止まらない鼻水は冷えのせい

花粉症を含むアレルギー性鼻炎は、外からの影響を受けて

鼻や目のムズムズ・くしゃみ・鼻水・鼻詰まり

などの症状が出てきます。

それ以外にも、肌荒れや疲労感など

人によっては他の部位に症状が出ることもよくあります。

特徴的な症状を中心に

お話していこうと思います。


まずは

「垂れてくるような透明な鼻水」

これは

花粉と一緒に

冷えが体内に侵入してきたこと

を表しています。

鼻風邪も同様、

透明な量の多い鼻水が特徴です!


この場合は冷えを発散することが大切です。

市販で買える漢方薬は

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

がよく効きます。

「青い竜」

花粉の時期に最も出る漢方薬なので覚えておくと良いです✧



2,冷え発散!おすすめ食材

生姜、ねぎ、大葉、紫蘇


これらは体内を温め、外に追い払う役割があります。

生姜を皮ごろすりおろして

スープやドリンクに入れてみてください。

冷えを発散することが大切なので

温かいものをしっかり摂るようにしましょう。



3,喉の痛み、目の充血は熱のせい

続いては

花粉とともに

熱が侵入している状態

まずは熱を追っ払う必要があります。

熱の症状:

発熱・真っ赤な目の充血・強い喉の痛み・口の渇き・強い頭痛


熱が旺盛なのか、火を消すための水がないのか

漢方ではこの2つは症状は別のものとして考えますが

症状が似ているので区別がつきにくかったりします。


熱が旺盛だと、火消し作業に必死になっている状態であるため

症状が強く出ます。

そしてまだ体力があるような状態です。

長期間続き、皮膚が乾燥してひどくなっていると

水が不足し体力も消耗している可能性が高いです。

まずは症状の期間で判断しましょう。


〜市販で買えるおすすめ漢方〜

  • 花粉初期

銀翹散(ぎんぎょうさん)

熱を追い払い炎症を抑える、喉風邪にも使える漢方


  • 長期化した時

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

熱を冷ます生薬と潤いを与える生薬が配合されているため

長期化している時や乾燥が強い時には荊芥連翹湯がおすすめ



4,炎症をとる!おすすめ食材

薄荷、菊花、セリ、白菜、緑茶

炎症をとる!と言っても

胃腸を冷やしては体力が落ちる可能性があります。

涼性の食材を温かい状態で摂るようにしましょう!



5,バリア機能低下による肌荒れ

目や鼻の症状はないけど

この時期、肌が荒れる、疲れやすい、、という方は

「気」の不足によって

バリア機能が低下している可能性

が非常に高いです。

大切なのは

疲れを溜めないこと&乾燥対策

まずは胃腸を温めること。

消化にいいものをとり、お風呂にゆっくりつかりましょう。

そして乾燥ケア!

特にマスク生活の方がほとんどだと思うので

内からも外からも保湿をしっかりとしてください。

この時期、化粧水をたーーーっぷりつけることをおすすめします✧



6,バリアをつくる!おすすめ食材

蜂蜜、山芋、さつまいも、豆類、きのこ


花粉症というテーマでお伝えしましたが

ハウスダストなどアレルギー体質の方にも同様です。

漢方では「外からの何かで体に影響するもの」として

花粉・ほこり・ウイルス・菌など

同じものとしてとらえます。

少し勉強すると色々いかせてお得な気がしませんか?笑

是非、漢方薬膳の知恵を生かしてみてください♪

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