イライラそわそわは「巡らせ力」で解決

こんにちは。

漢方薬店kampo's山口りりこ(薬剤師・薬膳師)です。

「清明(せいめい)」

草花が活気づき気持ちの良い季節ですね。

東京はもう葉桜となってきています。


漢方では春は「発散・成長の季節」と考えます。

健やかに過ごせるよう巡りの良い状態をつくっていきましょう!

2021.4.4清明

1,イライラそわそわ...春のあるある

2,ストレスと巡り

3,巡りの統率者!肝(かん)

4,停滞を生むのはこんなタイプ

5,春の気巡り養生

6,気の巡らせ食材

ーーーーーーーーーー


1,イライラそわそわ...春のあるある

気温も上がり、半袖で過ごしたいような日もありますね。

寒く縮こまっていた冬から一転、

春は発散・成長の季節となります。

入学・入社・転勤などなど

環境の変化も多い季節で

なんとなく、イライラそわそわを感じる時期でもあります。

春のあるある、です。

メンタルが弱ってる?と感じる人も多いでしょう。

でもそれは大切な身体からのサインです。

セルフケアでできることもたくさんあるので

一緒に考えていきましょう。



2,ストレスと巡り

ストレスというと漠然ですが、、


嫌だと感じること、やりたくないこと


という意味ではありません。

負荷がかかる、ということです。

例えば

・寒いところで薄着
・十分に睡眠がとれない
・バランスの悪い食事
・不規則な生活

などなど。


身体への負荷は気の巡りを悪くする元凶になります。


この気巡りを担当するのは「肝(かん)」です。

今日は肝の働きを見ていきましょう。



3,巡りの統率者!肝(かん)

肝の役割は主に2つです。

①血を貯蔵する

肝は身体の中で1番多くの血液を含んでいます。

血を貯蔵し、目に潤いを与え、安眠を促します。

詳しくはこちらをご覧ください


本日は

②気を全身にスムーズに巡らせる

こちらの役割を主役に考えます。


漢方用語では

「疏泄(そせつ)」作用と言います。

巡りをよくすることによって

精神の安定
水分代謝・血流をよくする
消化吸収をよくする

体内の流れを作ってる、まさに統率者なのです!



4,停滞を生むのはこんなタイプ

・せっかちな人
・いつも我慢してしまう人
・不規則な生活
・肉体的、精神的な過労がある人

現代人は心当たりある方が多いのでは・・

そういう私も同様です。。汗

かといって放っておくわけにはいきません!


気がスムーズに巡らないと

・お腹の張り
・呼吸のしづらさ
・PMS、生理不順
・頭痛
・消化吸収
・情緒不安定

などなど

病気とまでいかないような症状があちこちに出始めるのです。

まずはサイン(不調)がないか

身体をよく観察することから始めましょう✨



5,春の気巡り養生

発散・成長を促すように

伸び伸びと暮らすこと。自然に暮らすこと。

これが1番です。

日常に生かせる具体的な方法をお伝えします。


☀︎朝起きて日を浴びる

日をあびることで陽の気をとりこみます。

冬と違って朝寝坊はおすすめしません。

カーテンを開けて朝日が入るように寝ることもおすすめです。

陽の光を浴びる時に

両手を大きく広げて伸びをしましょう。


☀︎ゆったりとした服

ピシっとした服は身が締まる、とも言いますね。

しかし、春はその逆をしたいところ。

お仕事の日は難しくても

休日や自宅に帰ってからはゆったりとした服をきて

身体もゆるませてあげましょう。


☀︎呼吸を意識

「気」は呼吸と直結します。

根詰めているときほど、呼吸が浅くなりがち。

忙しい時ほど、意識して深呼呼吸を。

ラジオ体操やストレッチなど伸ばすような動きとともに

呼吸を意識してすると

身体もゆるまるのが実感できます。



6,【気巡り食材】

セロリ、クレソン、カブ、大根、三つ葉、紫蘇、柑橘類

カブの酢の物に柑橘足したり・・

お魚やお肉に紫蘇や三つ葉をトッピングしたり・・

スッキリ爽やか✧

が気巡りにはおすすめです


是非食材も取り入れてみてください♩







【愛媛県産みかんの皮あります!】

冬にみかんの皮を天日干しに・・

ってなかなかできない方のため(?)に簡単気巡り乾物です。

香りがびっくりするくらい良いものです。

ごまをトッピングするかのように

色々なお料理に使えます。

これまで美味しかったのは、

・小松菜胡麻和え
・酢の物
・キャベツの浅漬け
・鶏肉のスープ
・お鍋

なかなか柑橘の皮が手に入りづらい方は

よかったらこちらご覧ください。

0コメント

  • 1000 / 1000