睡眠力を高めて気持ちスッキリ
こんにちは。
漢方薬店kampo’s山口りりこ(薬剤師・薬膳師)です。
「立夏」
これから夏に向かって準備を始める頃です。
体も気持ちも活発になるよう
〜睡眠力〜
に注目して漢方薬膳のお話をしようと思います。
2021.5.5立夏
1,眠れなくて困っている・・・
2,不眠の原因、あなたのタイプは?
①お疲れ多夢タイプ
②イライラ寝つき不良タイプ
③スッキリ感のない消化不良タイプ
3,タイプ別おすすめ食材
4,睡眠時間は長くなくてok!
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1,眠れなくて困っている・・・
約2千年前の古典に
「虚弱で疲れ、精神的な不安があると不眠となる」
と書かれています。
今と変わらないですね。
現代医学でも
心の状態と睡眠は影響していることがわかっています。
眠れなくて困っている!
もっと質の良い睡眠を取りたい!
というみなさま。
睡眠力を高めて疲れを癒やし、
夏への活力にしましょう。
2,不眠の原因、あなたのタイプは?
漢方で考える睡眠は単純。
陽から陰へ→寝る
陰から陽へ→起きる
このバランスが崩れることが原因です。
どうバランスを崩すのか?
タイプに分けてみてみましょう。
【①お疲れ多夢タイプ】
疲れがたまり胃腸(脾ひ)が弱くなると
エネルギー(気)が不足し
栄養(血)を生み出しづらくなります。
血は陰に
気は陽に
位置付けされます。
全体的に不足すると、顔色が悪く
夜中に何度も目覚め、動悸をしたり、めまいも起こりやすくなります。
特に夢を多くみる方は
「血不足」だと認識しましょう。
【②イライラ寝つき不良タイプ】
鎮静する水(陰)が不足し
活発的な火(陽)が燻っている状態です。
イライラ、寝つきが悪い、耳鳴り
脳みそが活動しすぎてます。
また、水のように潤いを与える陰が足りないため
手足が火照る、喉が乾く
乾燥症状を多く伴います。
火(陽)を消すことでなく
潤い(陰)を増やすことを考えましょう。
【③スッキリ感のない消化不良タイプ】
消化がうまく出来ないと
胃腸がドロドロしていくようなイメージです。
このドロドロは熱を生んでしまいます。
そのため、
陽が旺盛で陰へとうまく入らない状態です。
症状としては
頭が重い、痰が多い、ゲップ、食欲がない
気を下におろし、消化をよくする必要があります。
3,タイプ別おすすめ食材
①お疲れ多夢タイプ
〜気血を養う食材〜
山芋、ジャガイモ、キャベツ、にんじん、イカ、タコ、レーズン、なつめ
②イライラ寝つき不良タイプ
〜陰(潤い)補給食材〜
レタス、ほうれん草、小松菜、アスパラ、牡蠣、ホタテ、くこの実
③スッキリ感のない消化不良タイプ
〜ドロドロ解消!食材〜
たけのこ、大根、昆布、のり、アサリ、みかんの皮
4,睡眠時間は長くなくてok!
私たちは意外と、自分自身に負荷(ストレス)をかけていることがあります。
それは
「〜〜〜しなくてはいけない」
という考え。
例えば睡眠においては
「8時間寝ないといけない」
そうでないと調子が悪くなる、という脳へのすり込みです。
年齢を重ねることに睡眠時間が少なくなるのは自然なことです。
時間よりも
「スッキリしているか?」を自分自身に問いかけてみましょう。
大切なのは陰陽の切り替えです。
できるだけ取り入れてみてください✧
・お風呂に浸かり体を緩める
・寝る1時間前には部屋を暗くする
・寝る前に光刺激を与えない
・23時までに寝る
・夕食から3時間以内に寝る場合、夕食を軽くするor抜く
・朝日を浴びる位置で眠る(顔の位置はレースのカーテンにするなど)
・起床後に太陽の光を浴びて深呼吸する
・昼寝を30分以上はしない
体の中から&環境が大切ですね。
質の良い睡眠をとって、心身元気に5月も過ごしましょう♪
今週の日曜は母の日❁
「なつめ」を贈って日々の感謝を伝えよう!
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